ゲイトソリューションデザイン(GSD)について

ゲイトソリューションデザイン(GSD)についてです。

2013年度の回復期リハビリテーションアンケート調査では作製は4番目に多い数となっています。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspo/29/1/29_51/_pdf

山本澄子先生らが開発したものになります。生理的な運動に近づけていけるので爆発的に人気になっていきました。

GSDの最大の特徴は底屈制動力を調整できるところです。今までは撓みの力を利用したり、バネの力を使っていましたので、だんだんと可動範囲が広くなると抵抗力も上がっていきました。GSDでは可動範囲に一様に力が加わるので可動範囲に左右されずに抵抗を調整できるようになりました。

また、生理的な歩行では踵接地後に足関節底屈が生じますが、SHBなどでは難しい事がありました。

この底屈が生じるとこでロッカーファンクションが働き、倒立振り子が可能となります。

メリット
・底屈制動力の微調整が可能
・初期背屈角度の調整が可能
・軽い
・靴が履きやすい
・デザインがスマート
・ロッカーファンクションが可能となり、倒立振り子運動が可能

デメリット
・筋緊張が強い場合には不適
・内反に弱い
・膝、股関節の支持性が不良だと膝折れ、バックニーが生じていしまう

などが考えられます。

値段
120000円ほどです。

おおよそBRSⅣ以上で適応になるのではないでしょうか。また、mASが2以上ある場合は不適かと思います。

中等度〜軽度の麻痺患者さんには是非試してみたい装具だと思います。